どうも。HOJOです。
ずいぶん前、日付を見たら2004年6月になってたから、もう10年も前に書いた記事を発掘しましたので掲載します。
当時執筆してたメールマガジンの原稿ですが、んー、若いな、ってカンジで読み飛ばしていただけましたらw
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今日のコラム ~SMクラブの女王様と本物の医療~ 執筆担当:北条鼎
SMのビデオをさんざん撮ってる僕ではあるが、SMクラブに客として行ったのは一度だけだ。
どんなものかと思い70分のMコース、2万円だったろうか。
写真で選んだ相手の女性はもちろんSの女王様なのだが、いや、風俗店でこんなにも2万円が高いと思った事はない。
面白くもなければ得るものもなかったってわけだ。
ルームで女性を待つ間タバコを吸ってたら、入ってきたその女王様、いきなりカマしてくれた。
「ちょっとアンタ、その態度はなに?」って。それから服を脱ぐよう命じられ、正座をして挨拶をしろと強要される。
何をされたいの?と聞かれたので、何ができるんですか? と聞き返した。
その女は正座している僕の頭を踏みつけた。
「お前は心構えができてないようだから一から調教してやる」
というような事を言う。(アンタからおまえに格下げかよw)
僕を後ろ手縛りにしてどんな気分だと聞く。
「もう結構」
僕は言った。
何しろもともとM気質じゃないので、女からいろいろ命じられたり強いられる事ですでにムカついてた。
Mコースってのがこんなものなら選んだ時点ですでに失敗なのだ。
もう十分だから解いてくれ、と。
そしたら何を勘違いしたのかその女、僕の髪をつかんで揺さぶり始めた。
こりゃたまらん。毛が抜けちゃかなわない。
思わず足払いをかけてしまった。
ひっくりかえった女がはじめて驚いたような顔をしている。
首筋あたりを踏みつけて「やめろって言ってんだろ!」と一喝したら走って部屋を出ていってしまった。
パンツいっちょうで両腕を縛られたままの僕は男性従業員からさんざん文句を言われ、出入り禁止を言い渡され(そうじゃなくてももう行かないが)やっと解放された。
7、8年も前だったろうか。
さて、僕は今、胆嚢摘出手術を終えて病室で療養しながらこれを書いている。
手術そのものは2時間かかったそうだが、僕の感覚では麻酔が効いて目をあけるまでの記憶がないのでほんの一瞬だ。
手術そのものよりも、その前後がいろいろとあるのだな。
手術前の処理、というのがある。早く言えば剃毛と浣腸。
こいつをヤラレた。
看護婦さん(年令はちょっとイッてるがけっこうタイプ)がT字剃刀で僕の胸、腹、へその下までをジョリジョリ剃る。
くすぐったくて恥ずかしい。
こんなことをされるのは初めてだ。そして浣腸。
イルリガートルという、容器にチューブのついた器具に500ccのグリセリン溶液が入っている。
「左半身を下にして横になって下さい。お尻を出して」
という看護婦さんの指示に従って尻をペロリ。
僕の背後に看護婦さん。
ケツメドが丸見えになってるはずだ。
看護婦さんは慣れた手つきで僕の肛門にチューブの先端を差し込む。
痛くはないが、妙な感覚だ。
さすがにそこで排便をしろとまでは言われないが、
「へんな感じしますよねー。だいじょうぶ?」
なんて言われてなんと答えればいいのやら。こりゃまた一段と恥ずかしい。
こいつは医療系SMプレイだね、なんて思ったが、羞恥プレイだけにとどまらな
かった。
手術室に入り、手術台にのっけられてからが最大のピンチ。
カテーテルってやつだ。
太さ1cm近いようなゴムチューブをちんちんの先からネジこまれた。
ビビッて畏縮し子供サイズになってるであろう僕のちんちんを、看護婦さんはチョイとつまんでグリグリ押し込む。
尿道が押し広げられて痛いったらありゃしない。
しかしマナ板の鯉、あらがうことはできない。
どうにでもしてくれというあきらめの境地か。
…でも、ちょっと違うんだ。
痛い、恥ずかしいってのはもちろんだが、決して屈辱は感じない。
ヤラレてる事は丸っきりSMプレイなのに、何故か心地いい。
いつぞやのSMクラブとこの違いは何だ。
医療行為だから屈辱を感じる必要はないのだが、問題はそこじゃない。
僕はこの看護婦さんを完全に信頼していたのだ。
そして文字どおり身も心も委ねた。
一切あらがうことができない状態で、人に身を任せるってことの気持良さに気付いてしまった。
本当に驚いたよ。
なんだか少しSMクラブにお金を払う客の気持がわかったように思う。
信頼できる相手に、自分を委ねることができれば。
…あの時の女王様、もう少し僕の気持を考えてくれるひとだったら気持良くSMプレイができたかも知れないのにな。
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「女王様」
- 2014/05/18(日) 17:12:43|
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